勉強会(神奈川)レポート

2015年11月27日、神奈川県立横浜平沼高校を会場として開催されたJVCA「勉強会」をレポートします。

本勉強会では、テーマを『FIVBコーチ―コースにみる海外指導者の実態報告』と題し、今夏タイ・バンコクで開催されたFIVBコーチコースレベルⅢを受講した佐藤重芳氏と増田直彦氏に口頭発表がありました。

佐藤・増田の両者から、今夏のFIVBコーチコースレベルⅢの受講スケジュールとその受講内容等についての報告と本コーチコースを受講した他国の受講生のマインド等についてコメントと、コーチコースを受講する中で見えてきた我が国の指導者の長所と短所について説明がなされました。

佐藤氏によると、「日本の多くの指導者は、練習ドリルの開発やテクニックの体得に向けた細やかな指導が出来る人材が豊富である一方で、スキル体得に向けての指導が疎かになっているような印象がある」そうです。さらに「海外の指導者たちは、練習ドリルを模索している様子があり、練習ドリルの中でどのように選手を育てるかという視点を持っている傾向にある」とのことでした。

増田氏は、「日本人指導者のバレーボールについての勤勉さを感じた」とコメントする一方で「日本人指導者は指導時における自己表現能力の向上を図る必要がある」と述べました。

本勉強会出席者からは、ミュンヘンオリンピックでの金メダル獲得を成し遂げた松平監督の技術指導が世界中に普及していった過程、とりわけ斎藤勝氏のアクロバティックなトレーニングを駆使して築き上げた世界一の肉体の秘密について、あらゆる競技団体の指導者達が、そのノウハウを称賛していたという具体的事例が紹介されました。

今回の勉強会には、様々なカテゴリーの指導者が参加され、発表者の報告に沿いながらあらゆる議論・情報共有がなされる貴重な機会でした。また喜ばしいことに出席者からは早くも次回の勉強会の日程の提案もあり、今後さらに活発な勉強会の機会が増えそうです。

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